婚活で出会った相手に、
- いま他の男性(女性)とも出会い、付き合いをしています
と言われたら、あなたはどんな気持ちになりますか?
もし、
- それって二股なのでは?
- 誠実さに欠ける人だ
と思ったら、それは婚活に向けての心構えができていないということになります。
一般的な男女の交際において、彼氏彼女以外の異性とも交際することは、「浮気」や「二股」というマイナスのイメージで捉えられます。
しかし、ネット婚活が普及したことにより、お見合いコンや婚活パーティーのようなオフラインの婚活に比べ、複数の異性とお付き合いすることが比較的容易になりました。
実際に結婚相談所で活動してみるとわかりますが、担当の仲人やカウンセラーは、あなたが1人のお相手とと交際を開始した後も、また別のタイプの異性を紹介してくるはずです。
今回の記事では、婚活サイトで出会った複数の相手と同時進行をおすすめする理由と、同時進行する際の注意点について解説していきます。
ゴールインへの早見表
婚活サイトのマッチングの意味合い

「複数の相手とマッチングして、お付き合いを同時進行していいの?」という疑問を持っている人は、もう一度ネット婚活のマッチングの意味を考えてみましょう。
婚活サイトのマッチングは、あくまでも「個別のメールができる権利」を獲得したに過ぎず、彼氏彼女の関係になったわけではありません。
メッセージのやりとりの中で直接会うことになっても、まだこの時点では恋人関係ではありませんし、結婚を前提としたお付き合いのスタートでもありません。
この時点で複数のお相手と同時進行しても二股や浮気にはなりませんし、モラル違反でもマナー違反でもありません。
もちろん、マッチングした相手が同じように考えているとは限らないため、暗黙の了解とは言え実際に会ったときは他にも相手がいることを伝えたほうがいいですし、あまり思わせぶりな態度は取らないようにしましょう。
【参考記事】婚活で出会った人の脈ありサインの見分け方!▽

結婚相談所の「仮交際」と「本交際」


婚活サイトでマッチング後、いつから結婚を前提とした真剣交際を始めるかはお互いの動によって決めるものですが、結婚相談所には明確な「お試し交際」と「真剣交際」の線引きがされています。
結婚相談所の「仮交際」と「本交際」の違いを理解することで、婚活において複数の異性との同時進行が推奨されるポイントがわかってくるでしょう。
結婚相談所では仲人の紹介によってお見合いをした男女が、
- 次も会いたい
- メール交換したい
となれば、連絡先を交換し仮交際の成立となります。ただし、この段階では恋人同士ではなく、仲の良い友達関係がスタートした状態に過ぎません。
仮交際はあくまで「お試し交際期間」なので、交際成立した人とは別の相手とお見合いをすることも、新たに仮交際をスタートすることも可能です。
結婚相談所では複数の相手と同時進行で仮交際をしながら、結婚相手に相応しい人を見極めることを推奨しています。
仮交際中に本命の相手が決まったら、結婚を前提とした本交際へと進みます。
この本交際からが結婚を前提としたお付き合いのスタートで、他のお付き合いをしていた相手とはお断りをして交際相手を1人に絞ります。
このように、結婚相談所は「仮交際」と「本交際」を規約で明確にルールづけしており、結婚相手を見極めるための効率的な方法として複数人との同時進行を推奨しています。
【参考記事】お見合いや婚活の「仮交際・本交際・成婚」とは?▽



婚活で複数の相手と同時進行した方がいい理由


婚活サイトには結婚相談所ほど明確なルール分けはありませんが、真剣な婚活をするからこそ複数の相手と同時進行した方が良いと断言できます。
その一方で、「常に一対一でお付き合いしたほうが、誠実な印象を受ける」という考えもありそうです。
ある程度の人数の相手と同時進行するか、お試しでも1人の相手とのみ付き合うかは、本人の考え次第です。
婚活サービスで出会った相手と結婚を実現させた人は、
- 複数のお相手と同時進行するのは、婚活の時間をムダにしないためにも必須
- お互いのためにもなるから罪悪感を持つ必要はない
といった意見が聞かれます。
最初から「1人の相手とだけしかお付き合いしない」と誠実さをアピールするのも良いのですが、その相手と結婚できなければ意味がありません。
婚活の最終的な目標である結婚に向けて、効率的に動くこと、相手を比較検討することが、かえって自分にも相手にとっても良い結果をもたらします。
アンケートサイト「統計しました」が実施した調査によると、「婚活中、同時進行でお付き合いするのは有りですか?」という質問に対し、回答者の60パーセントが「あり」と答えています。
さらに「実際に最大で何人と同時にお付き合いしていましたか?」という質問に対しては、回答者の44パーセントが「2人以上」と答えています。
「カップリング=恋人関係になった」ではないので、何人のお相手とカップリングしようが、お付き合いを同時進行させようが自由です。
ここからは、複数の相手と同時進行することにが良い理由を考えてみましょう。
効率的に婚活ができる


先ほどから指摘しているように、複数の相手と同時進行することで効率的な婚活ができるということが言えます。
では、どのような点で効率的なのでしょうか?
「カップリングした1人の相手とだけ付き合う」というのは、たしかに誠実なイメージがあります。
しかし、二人で会ってみて相性が良くないこと原因となったり、希望とは異なるタイプの人だったりしてお断りをした場合、またお相手探しに1から婚活を再開しなければならないというデメリットがあります。
年齢が年齢なら、結婚までの時間に再度お付き合いをスタートさせる余裕が無いためとても非効率です。
同時進行にすると、1人の相手とお付き合いが終わっても、もう1人とのお付き合いがキープできますし、複数人数のデートの予定を組めるようになるので、都合が合わずに手持ち無沙汰になる日が減らせます。
効率的に婚活を進めていくためには、複数の相手と同時進行でお付き合いすることは必須となります。
結婚相手に相応しい人を比較検討できる


複数の相手と同時進行をするということは、タイプの異なる人同士で比較検討することができるということです。
プロフィールを見て結婚相手に希望する条件と合致した人、希望条件はクリアしていないがとにかくフィーリングが合う人など、タイプが違う人と出会えるのが婚活サイトのメリットのひとつでもあります。
相手が1人だったり同じような性格や価値観の人だと、マイナス面があっても見ないようにしたり、無理に付き合おうとしてしまいます。
その点、同時進行であれば自分にぴったりの相手を見つけることができるので、自分に合わない人とお付き合いを続けるリスクを減らすことができます。
会員数やサービス内容の異なる複数の婚活サイトを利用するのも良いでしょう。
たとえば「ゼクシィ縁結び」「ペアーズ」「マッチドットコム」などを併用すれば、それぞれのサイトでタイプの異なる異性と出会える可能性が高くなります。
お試しで無料で登録し、他の婚活サイトにはどんなタイプの人がいるのか、無料会員としてチェックしてみると良いでしょう。
【参考記事】本気の恋が始まる婚活アプリおすすめランキング!▽



異なる婚活方法が利用できる


マッチングした1人の相手としかお付き合いをしないということは、その間は婚活がストップしているようなものです。
複数の相手と同時進行を許容すれば、婚活サイトだけでなく婚活パーティーなど別の婚活方法も試すことができます。
婚活サイトは似たようなタイプの人とやり取りをするよりも、思い切って自分がふだん参加しないような婚活パーティーや街コンに参加してみることで、意外な出会いが待っているかもしれません。
婚活パーティーは年齢層や参加条件、趣味などでも参加できるパーティーが異なるため、婚活サイトでは出会えないようなタイプの異性とカップリングも期待できます。
【参考記事】婚活パーティーおすすめ人気ランキング!▽



婚活における複数交際の3つのメリット


結婚相談所のスタッフが推奨しているほど、複数の方と同時進行で交際することは婚活を効率的に進めていくための有効な婚活方法です。
結婚相談所のサービスプランなどにもよりますが、お見合い相手として婚活アドバイザーから紹介される人数は、月に平均2~3人となっているようです。
ここからは、複数交際を行うことで得られるメリットについて解説していきます。
①コミュニケーション能力が向上する


多くの方と話す機会を作ることで、自分自身のコミュニケーション能力が向上していきます。
結婚相談所や婚活パーティーの交際は、見ず知らずの二人がお見合いをするところから始まります。普段異性と話し慣れていなかったり、顔見知りだったりする人であれば、不本意な結果に終わることもあるでしょう。
お見合いをする前から「タイプと違う」「条件に合わない」と選り好みをしていては、いつまでたっても交際へと発展させることはできません。
自分が今までに付き合ったことのないタイプの人、苦手意識があったタイプの人たちと交際していくなかで、コミュニケーション能力が磨かれていきます。
結婚を実現するためには、とにかく結婚相手を見極めるための選択肢を広げることが重要です。
コミュニケーション能力を磨いていけば、どんなタイプの人とも充実したお付き合いをするができるでしょう。
【参考記事】会話を盛り上げる8つのコツ!▽
https://yume-con.net/archives/316/
②理想のパートナーがより明確になる


お見合いの前にある程度の理想のパートナーの条件は固まっていると思いますが、交際を続けていく中で、意外な理想のタイプに気づくこともあります。
しかし、たった1人のお相手との交際では、本当にこの人がパートナーとして理想の人なのかどうか、比較検討しようがありません。
いろいろなタイプの方と複数交際することで、本当に自分の理想とするタイプはどんな人なのか、じっくり見極めることができます。
たった1人の人生のパートナーを見極めるための婚活だからこそ、当初の理想だけにこだわらず、選択肢を増やすことが大切です。
③複数交際で「自分」が磨かれていく


さまざまなタイプの異性とお付き合いをしていくことで、より客観的に自分を見つめ直すことができます。
結婚相談所でアドバイザーとして婚活をサポートする専門家に話をうかがってみても、会員の方が新規登録した頃、成婚した頃を比べると、人間的な成長が目に見えて実感できるそうです。
複数の方と交際するということはそれだけ多様な異性の価値観に触れられ、自分を磨くことにもなるということです。
例えば、これまで年上の女性と付き合ったことがなかった男性は、安心感や包容力といった年上の女性ならではの魅力に気づくことがあるかもしれません。
「容姿はタイプじゃなかったけれど、交際中に温かい人柄に触れたことで結婚を決意した」というケースも、婚活中にはよく聞く話です。
多様な価値観に触れ、理解を深めていくことで、これまで見えなかった新しい自分の発見につながります。自分を客観視し、多様性に気づくことで、より人として磨かれていくことでしょう。
【参考記事】婚活パーティーただの常連客にならないための心得▽



婚活における複数交際の3つのデメリット


複数人の相手を同時進行することで、効率的に婚活を進めれるメリットがあります。
しかし、闇雲に複数交際を続けていると、貴重な時間やお金を無駄にしてしまうケースもあります。
ここからは、複数交際を行うことで起きるデメリットについて解説していきます。デメリットを考慮した上で、複数交際が向いているか判断してください。
①異性の情報が多すぎて迷ってしまう場合がある


元来の性格が優柔不断な人などは、複数交際を同時進行させることで、情報量の多さで決断ができなくなるケースが考えられます。
複数交際が短期の結婚を実現する上で大事だとわかっていても、最終的に1人のパートナーを選ぶ決断力がなければ、ズルズルと交際期間が延長するだけです。
日頃から優柔不断な性格を自覚している人は、選択肢を増やしすぎないようバランスの取れた交際を心がけましょう。
【参考記事】交際期間やプロポーズまでの流れを徹底解説▽



②モテていると勘違いして、選り好みするようになる


複数の相手と交際していると、「もっと条件の良い相手と交際したい」という気持ちが芽生えてくることがあります。
「容姿はタイプだけど、年収が希望より低い」「もっと年収が高くて容姿もタイプの人、いないかな」となってしまうと、どんどん結婚相手に求める条件が高くなっていき、交際期間だけが延びていってしまいます。
「複数の相手と交際していること=モテている」ではありませんし、どれだけ複数の相手と交際したとしても、最終的に成婚に繋がらなければ婚活の意味が無いのです。
結婚相手を選ぶ際には、スペックよりもその人の性格や価値観などを重視するようにしましょう。
【参考記事】女性が男性に求める条件!▽
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https://yume-con.net/archives/802/
③婚活費用の負担が大きくなる


複数のお相手と同時進行で連絡を取り合ったり、デートに行ったりするということは、それだけ交際費や交通費がかかるということです。
ただでさえ利用料で負担があるのに、毎週のようにデートを重ねていると、金銭的にかなりの負担となります。結婚相談所などは、成婚したときの成婚料も非常に高額です。
結婚という人生に一度の大イベントのための婚活なので、婚活資金は自己投資と考えて惜しみなく使いたいところですが、「婚活貧乏」になってしまっては元も子もありませんね。
【参考記事】婚活を無意味なものにしない6つの心得▽
https://yume-con.net/archives/1600/
同時進行する上での注意点


効率的に婚活を進めることができ、自分の結婚相手に相応しい人をじっくり比較検討できるのが同時進行の良い点ですが、同時進行が失敗しないために注意すべき点もあります。
思わせぶりな態度はNG


マッチングした相手には、なるべく早い段階で複数人とお付き合いしていることを伝えましょう。
本命が決まっているわけでもないのに、
- 結婚を前提にお付き合いしたいです
- あなた以外の人とお付き合いしていません
と嘘を言ったり、高級レストランで食事したり高価なプレゼントを贈ったりすることも、相手を過度に期待させてしまいます。
同時進行が効率的な婚活には推奨されているとはいえ、相手も同じ考えで婚活しているとは限りません。
曖昧な態度でお互いの関係に亀裂が生じるパターンは非常に多いです。
相手も真剣に結婚を見据えて婚活サイトを利用しているので、自分にとっては何気ない言動でも、婚活中では相手の人生に影響を与えることもあるということを肝に銘じましょう。
まだ真剣交際に発展していない段階でも、一人ひとりの相手に誠実な態度で接することが大切です。
【参考記事】つまらない人と会うべき?気乗りしないなら会わぬが吉▽



ダラダラと交際を続けない


お試し交際期間の目安は、マッチングから1ヶ月以内としておきましょう。
婚活サイトでマッチングし、二人きりで会うようになって1ヶ月で、真剣交際に進むか、交際をお断りするかを決断します。
ここで相手の出方をうかがったり、話ができるまでキープしておきたいという気持ちから、決断を先延ばしすることはNGです。
だれにとっても婚活に費やしているお金や時間は非常に貴重です。
2ヶ月、3ヶ月と結婚するかもわからないのにダラダラと付き合って、結局別れてしまってはそれだけ婚期が先送りになってしまいます。
年齢的に結婚を急ぎたい人にとっては、進展のない交際期間は死活問題です。
お付き合いを続けるかどうかで余計な時間を費やすことなく、この人は本命ではないと判断したら潔く次の出会いを開拓したほうがお互いのためになります。
進展のない交際は時間を浪費することにしかならないので、明確に期間を決めてお付き合いをするようにしましょう。
お断わりを入れる際はしっかりと相手に伝えるようにしてください。
【参考記事】婚活やお見合いでのお断りメールの書き方▽



真剣交際前に体の関係を持たない


結婚を前提とした真剣交際中でもないのに、安易に体の関係を持つことはぜったいにNGです。
なんとなくの雰囲気で体の関係を持ってしまうと、その時点でアウト。
ほとんどの場合が結婚に発展することはありませんし、その場の勢いで体の関係になったとしても二人が微妙な関係になったり、ただの遊び相手になってしまうことのほうが多いからです。
結婚相談所では仮交際中のカップルが体の関係(婚前交渉)を持つことは、会員規約で固く禁じられています。
婚前交渉が発覚した時点で成婚と見なされ、規約に沿って10万円以上の成婚料金を支払って退会処分となります。
また真剣交際前に相手と体の関係を持つことは、「これで結婚を前提にした関係になれた」と、相手に過度な期待させることにもなります。
真剣に結婚を目指している大人同士だからこそ、安易な遊びの恋愛ではなく、慎重に交際を進めていきましょう。
【参考記事】バレたら罰金?結婚相談所は婚前交渉を禁止するのか▽



まとめ
複数の相手と同時進行した方がいい理由と注意点をお伝えしました。
効率的な婚活をするため、自分に合った結婚相手を見極めるため、同時進行はおすすめの婚活方法ですが、社会人としての節度を持って一人ひとりと誠実に向き合うことが大切です。
また自分自身も相手にとっては複数いる異性の一人であるということを理解しておきましょう。
自分が相手を選ぶ立場であると同時に、相手に選ばれる立場でもあります。
多くの出会い、異なるタイプの人との出会いは、自分磨きをする良い機会になります。
本命だったお相手にお断りされたとしても落ち込まず、気持ちを切り替えて次の出会いのために行動を起こしましょう。
【参考記事】真剣交際から成婚に向けて気をつけること▽


