最近では、婚活サイト・アプリや婚活パーティー、結婚相談所など多種多様な婚活サービスが登場し、自分にあった婚活ができるようになりました。
その中でも、独自のルールがあって初心者にはちょっとだけ敷居が高く感じられるのは、結婚相談所ではないでしょうか?
株式会社リクルートマーケティングパートナーズが、2015年に既婚者を対象に行なったアンケート調査では、既婚者の8.3%が、結婚相談所を通じて結婚したと回答しました。
参考:http://www.recruit-mp.co.jp/news/release/2016/0623_2969.html
今や結婚相談所は婚活アプリ・サイトや婚活パーティーなどと並び、婚活の有効な手段と言えそうです。
今回の記事では、結婚相談所を利用した婚活について、経験者でないとわからない独自のルールやマナーについてお伝えしていきます。
結婚相談所の基本
結婚相談所の婚活は、相談所の仲人(コンシェルジュ)を介して紹介された会員どうしがお見合いをするところから始まります。
お見合いは、前日に相談所にお見合いをする旨を伝える電話や、延期やキャンセルに関するペナルティといったルールがあります。
マナーとしても、時間厳守や服装といった、社会人として当たり前のことが求められます。ここでつまづかないためにも、お見合いの日時や場所はしっかりと把握しておきましょう。
お見合いのルールやマナーは、そこまで難しいことは求められませんが、独自性があるのがお見合い後のお付き合いからです。
では、結婚相談所を通した交際には、どのようなルールやマナーがあるのでしょうか?交際を円滑にすすめるために、ひとつずつ確認してきましょう。
婚活独特のルール「仮交際」
婚活アプリや婚活パーティーでは、マッチング(カップリング)した後の二人がどのように交際していくかは、お互いの裁量による自由恋愛となっています。
つまりは、婚活サービスを提供する運営側があまり介入してこないということです。
一方で、結婚相談所では後述する「成婚」までは、担当の仲人が常に二人の交際を見守るかたちになります。
結婚相談所での婚活では、カップル成立後の独自のルールとして、「仮交際」の期間が設けられています。
まずお互いのプロフィールを交換し、マッチングが成立したらお見合いとなります。
お見合いでお互いが、
- 次もまた会いたい
- 二人でデートしてみたい
となれば、仮交際に進みます。
この仮交際は「連絡先交換、もう一度会う」というお試し期間なので、相手への過度な要求や束縛はマナー違反となるため厳禁です。
婚活中の男性に多いのが、仮交際になった時点で「マッチングした時点で相手も自分のことを好きになっているから、カップルになったも同然」と思ってしまうこと。
女性は気になる男性と交流しながら、ゆっくり好きになっていくタイプの恋愛をします。
まだ相手の気持ちが固まっていないのに、勢いに任せて猛烈にアタックしてしまうと、お断りされてしまう可能性もあります。
マッチングが成立した時点では、まだまだお互いに「好き」の温度差があるということを認識しておきましょう。
結婚相談所を利用した婚活では、必ず会員1人につき1人の担当仲人が配属されます。これは、他の婚活サービスにはない独自のルールです。
お相手には直接聞けないことがあった場合は、結婚相談所の担当仲人を通して、お相手の仲人に聞いてもらうことができます。
他にも、相手と成婚したり、お断りしたりといった大事なイベントのときは、担当仲人に意思表示をする表示があります。
担当仲人と上手く連携を組むことが、結婚相談所を利用した婚活を成功させる肝になることを覚えておきましょう。
仮交際中は複数の相手と同時進行OK?
仮交際の期間は、平均的におよそ1ヶ月から3ヶ月くらいとされています。その期間内に、連絡を取り合ったり、一緒に食事をしてみたりして、お互いの仲を深めていきます。
仮交際はあくまでも「お互いをもっとよく知る期間」ですので、複数のお相手と同時進行しても問題ありません。
人生のパートナーを選ぶための婚活ですから、複数の相手とじっくり交際してみて、一人に決めるのはごく自然のことです。
逆に言えば、本気で交際したいという相手がいるのであれば、仮交際中に自分の印象を良くしておくことが大事です。
仮交際中の旅行や婚前交渉はあり?
例えば、気軽な出会いを求める恋活であれば、仮交際のようなルールもないので、お互いにOKなら旅行や婚前交渉もありです。
しかし、婚活となれば話は別です。結婚相談所を介して出会った男女の交際期間中は、二人きりではなく、担当仲人が付く形になります。
旅行やセックス(婚前交渉)は婚約またはそれと同等の成果と見なされます。つまり、お互いに婚約に同意した上での行為でなければならないのです。
交際期間中の状況は担当仲人に報告するルールとなっているため、ルール違反は担当仲人に通報され、最悪の場合、結婚相談所を強制退会させられるケースも考えられます。
女性側は「男性に言い寄られて仕方なく…」とならないよう、担当の仲人を味方につけておきましょう。男性側は立場の弱い相手女性を利用すること無く、クリーンな交際を心がけてください。
仮交際を経て真剣交際へ
プロポーズを男性から申し込むように、真剣交際も男性から申し込むようにしましょう。しっかりと「結婚を前提にお付き合いしたい」ということを伝えればOKです。
ここで恥ずかしいからと言って、奇をてらったり、言葉を濁したりすると、お相手の女性はやきもきしてしまいます。真剣交際は結婚という人生の一大イベントへと踏み出す第一歩ですから、堂々と、気持ちを込めて告白しましょう。
真剣交際となれば、お相手は一人に絞るべきです。まだ結婚していないからと言って、複数の相手に告白するのは浮気を疑われます。
交際を断る場合
お断りの気持ちをお相手に直接伝えるのが心苦しい場合は、担当カウンセラーに相談して、間接的にお伝えすることもできます。
お相手にお断りを申し出るのは勇気がいりますが、ズルズルと決断を引っ張るのは良くありません。あなたが優柔不断では、相手も返事待ちとなりその間は身動きが取れない状態となります。
婚活において時間はとても大切ですので、相手のことも考えて、決断は早めにするのがマナーです。
結婚の約束を交わす「成婚」
成婚とは「婚約した」という意味に取られがちですが、意味が違います。これもまた結婚相談所の独自のルールが関わってきます。
結婚相談所では入籍や婚約をしなくても、カップル成立となった二人が結婚の意志を固めたら、いつでも成婚料を払って「成婚退会」することができます。
この状態を、成婚したと言います。
日本結婚相談所連盟(株式会社IBJ)は、「お見合い後の交際期間はお見合い日から3ヶ月間」をルールとして定めています。この期間内に担当仲人にの意思表示をする必要があります。
参考:http://www.ibjapan.com/manners/
万が一、成婚退会した後に結婚できなかった場合でも、成婚退会が取り消しになったり、成婚料の払い戻しにはなりません。
成婚には明確な定義がないため、どの段階で成婚とするかは、カップルによって異なるようです。
まとめ
今回は結婚相談所の婚活にスポットを当て、独自のルールやマナーについて解説してきました。
これから結婚相談所を利用したいと考えている方にとっては、ちょっと難しいと思われる部分もあったかもしれません。担当カウンセラーがあなたの強い味方となってくれます。
決して安くはない利用料を払って婚活をするわけですから、担当カウンセラーと強力なタッグを組んで、あなたの婚活を成功に導いてください。
結婚相談所の婚活のマナーとルールをしっかり理解し、実践できる人は、素敵な出会いを手に入れることができるはずです。