結婚相談所を利用する上で気になるのが、
- しっかりとした交際相手を紹介してもらえるのか?
- 結婚詐欺などに巻き込まれないか
など、結婚相談所を利用して安全に婚活を行うことができるか、疑問に感じる方も多いのではないでしょうか?
結婚相談所で安全に活動するためには、どんなトラブルがあるか事前に把握することが重要です。
そこで今回は、結婚相談所でよくあるトラブルと、未然にトラブルを防ぐ対処法について解説していきます。
ゴールインへの早見表
結婚相談所はどんなトラブルがあるの?
昨今の婚活ブームを受けて、結婚相談所を利用する人も増えています。
しかし、人間関係のあるところにはトラブルがつきもので、結婚相談所も例外ではありません。
- 結婚相談所と会員によるトラブル
- アドバイザーなど担当者とのトラブル
- 会員同士のトラブル
上記のような問題は、結婚相談所の人と人とが繋がることで成り立つサービスだからこそ、トラブルが発生することも考えられます。
国民生活センターに寄せられた、結婚相談所をはじめとする結婚相手紹介サービスに関する相談案件は年々減少傾向にあります。
参考:国民生活センター
寄せられた回答には次のような事例があるので、あなたも注意してください。
- 結婚相談所に登録して知り合った男性と交際したが、既婚者であるとわかった
- 結婚相手紹介サービス所から、交際後に破局したことを報告せずにいたら成婚料を請求された
- 高額な入会費を支払って結婚相談所に登録したが、全く出会いがない
では、結婚相談所のトラブルとは具体的にどのようなケースが考えられるのでしょうか?
結婚相談所における交際相手との6つのトラブル
結婚相談所でよくあるトラブルは、会員同士のトラブルです。
自分自身が巻き込まれないためにも、以下のようなトラブルが存在するので注意が必要になります。
サポートがしっかりしている相談所でも、お見合い相手や交際相手に起因するトラブルが報告されています。
①相手のプロフィールの虚偽記載
結婚相談所の入会時には身分証明書や収入証明書など各種証明書を提出する必要があり、入会希望者は厳しい入会審査を通過しなければなりません。
プロフィールの虚偽記載や既婚者を偽装して入会、などの詐欺行為は起こりづらいと考えられます。
ただし、証明書では十分に確認できないケースもまれにあります。
入会時には会社の在籍証明書や収入証明書を提出して入会審査を通過していたものの、在籍中に会社を辞めていたケース。
結婚相談所は在籍中の会員の現状チェックすることができません。
有名企業の会社員という申告があったにもかかわらず、交際中に辞めていたことが発覚したという報告があります。
②相手がお見合いにこない・遅刻・ドタキャン
お見合いの遅刻やドタキャン、無断欠席などはあってはならないことですが、実際に経験したという報告があります。
万が一、自分がお見合いの予定変更を余儀なくされた場合は、必ず担当者に相談して日程を変更するなど、相手を気遣う行動を取りましょう。
【参考記事】結婚相談所での交際中のルールとマナーを事前に把握しておこう▽

③お見合い相手と会話にならない


- 婚活なのにまったく結婚の話にならない
- 遊びで婚活しているような会話の内容ばかり
せっかく結婚を前向きに考えてお見合いや交際をスタートさせたのに、相手と会話にならないケースは失望しかありませんね。
こういった場合は我慢するのではなく、
- 担当者に相談してお断りをする
- 相手に指導を受けさせる
などして事態の改善を試みましょう。
【参考記事】自分が当てはまっていないか確認しよう▽
https://yume-con.net/archives/289/
https://yume-con.net/archives/287/
④ビジネスの勧誘、投資用商品の売買を持ちかけられる
厳しい入会審査のある結婚相談所であっても、絶対にないとは言い切れません。
相手の相談に乗ったばかりに、勧誘がエスカレートしていったり、商品を実際に買わされたりすると取り返しがつかないことになります。
「結婚とは関係ない、お金にかかわる話をされた」と感じたら、すぐに担当者に相談して注意・勧告してもらうようにしましょう。
⑤成婚して退会した後のトラブル
しかし、以下のようなケースもあるので注意が必要です。
- 退会後に相手に自分以外の婚約者がいたことが発覚
- 「あれは口約束で、法的に無効」と言われる
などのケースが報告されています。
もちろん、口約束であっても法的には有効とされており、婚約を不当破棄した場合は慰謝料の支払義務が発生します。
結婚相談所側も退会した会員からトラブルの報告を受け、調査する場合もあります。
このようなトラブルを避けるために、結婚相談所がどのようなケースを成婚と見なしているか、事前に確認しておきましょう。
⑥交際中の性交渉に関するトラブル
IBJ結婚相談所連盟に加盟している結婚相談所では、婚前交渉が発覚した場合は成婚の意思の有無に関わらず、成婚とみなし、成婚退会手続きを行うとしています。
参考URL:日本結婚相談所連盟
成婚退会時の成婚料は、非がある・なしにかかわらず支払うことになります。
また別の結婚相談所では、婚前交渉について一切かかわらないとするところもあります。
- 交際中に性交渉を迫られた
- ヤリ逃げされた
などの、ケースが発生してから結婚相談所の規約を確認するのでは遅すぎます。
とくに女性は妊娠の可能性もゼロとは言い切れませんので、安易に婚前交渉に応じないようにしましょう。
【参考記事】結婚相談所の婚前交渉(セックス)は罰金?▽



悪徳結婚相談所も存在する!
「弁護士ドットコム」という法律トラブルの解決をサポートするサイトに、次のような相談案件がありました。
「結婚相談所の詐欺。やはり泣き寝入りするしかないのでしょうか?」
参考URL:弁護士ドットコム
弁護士回答を見ると「賠償請求などはかなり困難です」という回答が寄せられており、本件の男性会員はほとんど泣き寝入りするしかない状況となっているようです。
詳しくは引用したページを見ていただきたいのですが、実際に結婚相談所にお金を騙し取られたケースが報告されています。
上記の弁護士ドットコムの事例のように、
- 詐欺
- サクラを利用
- お金をだまし取ったり
などの、悪徳な結婚相談所も存在。
婚活業者は開業やサービス開始に特別な許可などが必要なく、資金さえあればだれでも始められるという特徴があるからです。
悪徳な結婚相談所にひっからないためにも、以下のような結婚相談所には注意が必要。
- 開業したばかりの結婚相談所
- 何らかの連盟・団体に加入せず単独で営業している結婚相談所
結婚相談所との間に存在する12のトラブル
結婚相談所とのトラブルによって、会員が不利益を被る以下のような問題も発生するケースがあります。
「知らなかった」「聞いていなかった」では済まされない場合もありますので、結婚相談所のトラブルケースや問題解決の取り組みについて、入会前に徹底的にリサーチするようにしましょう。
1:結婚相談所から追加料金の請求
- 入会金
- 月会費
- 成婚時の成婚退会料
が発生するとしか聞かされていないにも関わらず、後からおお見合い料、セミナー参加料などさまざまな追加料金を請求されるケースが発生しています。
不当な追加料金を支払わないためにも、入会前や入会時に結婚相談所の料金体系やシステムについて実態を把握しておきましょう。
【参考記事】結婚相談所の料金相場を徹底解説!入会金や費用を抑えるコツを紹介▽
https://yume-con.net/archives/974/
2:月会費を支払わせ続けて成婚させる気がない
本来ならば、3ヶ月から6ヶ月という短い期間で会員を成婚に導くのが結婚相談所の役目です。
こちらは積極的に活動する意志があるのに、まともに活動させてもらえない状況になっていれば、トラブルに発展する可能性があります。
3:高額な違約金に関するトラブル
通常、中途解約の場合は先に支払っている初期費用、月会費などの合計分から損害賠償金を差し引いた分が返金されます。
- 違反行為をしたわけでもないのに不当に高額な違約金を請求
- 故意に少ない返金額を提示された場合
などは、相談所の言い分を鵜呑みにせず、契約書の返金額の算出方法などと照らし合わせて確認しましょう。
4:強引に入会を勧められる
その際、登録フォームに電話番号を入力すると、のちのち結婚相談所から勧誘の電話がかかってくるケースがあります。
入会するつもりがない場合は、しっかりお断りの返事をしましょう。
それでも強引に勧誘してくる場合は営業ノルマなどの目的が考えられますので、入会はおすすめしません。
【参考記事】結婚相談所の勧誘電話をスルっとかわす方法▽
https://yume-con.net/archives/672/
5:結婚相談所に入会後、別のコースへ変更を勧められる
相談所に乗せられるかたちでコース変更すると、後で思わぬ高額な追加料金などを請求されるケースもあります。
6:結婚相談所に入会・登録後のフォローがなくほったらかし
「入会して1年が経つのに2名しか紹介されなかった」というケースもあったようです。
多くの相談所ではホームページや資料などに「1ヶ月間に◯名の紹介」といったプランを掲げています。
記載どおりのサービスが受けられなかった場合は、担当者に事実を伝えた上で中途解約を検討されることをおすすめします。
7:結婚相談所の解約を阻止される、引き延ばされる
結婚相談所に在籍しているうちは、毎月の月会費がかかります。
解約を申し出ても3ヶ月、半年先と引き延ばされるようであれば会員が不利になってしまいます。
結婚相談所によっては、
- 解約を申し出た後にサポートが改善されたり
- アドバイザーが交代したり
などの、ケースもあります。
8:結婚相談所の担当カウンセラーが頻繁に変更される
活動中に頻繁に担当者を変更されると、希望条件の引き継ぎや活動の進捗について、毎回結婚相談所側と意思疎通をしなければならない煩わしさがあります。
9:結婚相談所の担当者の一方的な考えで婚活をすすめる
しかし、以下のように担当者の一方的な考えで婚活進められるケースも存在。
- 会員の希望条件があるのに担当者の見立てだけで相手を紹介
- 会員が望んでいないのに婚活セミナーやコンサルを勧める
など、一方的な考えで婚活を進められると結婚への気持ちも萎えてしまいます。
たとえ婚活の専門家であっても、会員の意見も聞かず一方的にマニュアル通りの対応をしているようでは、良い結婚相談所のサービスとは言えません。
【参考記事】結婚相談所のカウンセラーと合わない?▽



10:成婚できないのは会員が原因だと考える


- 会員自身は積極的にお見合いを申し込んでいる
- 自分磨きを頑張っている
など努力しているにも関わらず、担当者が成婚できない理由を会員にだけ求めるのは間違っています。
この状態が続くと「婚活疲れ」を引き起こして、活動する気がなくなってしまいます。
結婚相談所の婚活は担当者と会員の二人三脚で進めていくものであり、会員に非があるような見方は健全な活動とは言えませんね。
【参考記事】婚活に疲れた…婚活パーティーやお見合いで成果がでない時の対処法▽
https://yume-con.net/archives/1595/
11:結婚相談所が用意したサクラ会員などの疑い
- 見た目が良い
- 年収が高い
など、ハイスペックな異性が在籍していると紹介されたにもかかわらず、いざ入会してみるとまったく出会いがない。
こちらからお見合いを予定していた異性が「本交際が始まったからやり取りできない」といった理由で断られる。
こういったケースが連続すると、結婚相談所が用意したサクラ会員の疑いが考えられます。
【参考記事】結婚相談所にいるサクラの見分け方!▽
https://yume-con.net/archives/919
12:個人情報の管理方法の説明が不十分
「契約書を読んでおいてください」などと言った曖昧な案内では、個人情報の保護の観点からして、不十分な説明と言わざるを得ません。
入会前は契約書の記載のみならず、担当者から直接個人情報の管理方法について説明が受けられるよう確認しておきましょう。
結婚相談所でのトラブルを未然に回避するためのポイント
自分がトラブルに巻き込まれて、婚活に影響を与えないためにも事前に予防策を念頭においておきましょう。
ここからは、結婚相談所で起こりうるさまざまなトラブルを未然に防ぐためのポイントに沿って解説していきます。
資料請求で下調べをする
- ホームページ
- 口コミサイト・レビューサイト
などの情報だけではすべてを把握することはできません。
入会前には必ず複数の結婚相談所の資料を見比べて、比較検討するようにしましょう。
「個人情報保護方針」を記載しているか確認する
- 個人情報保護方針
- プライバシーポリシー
を策定して、ホームページやパンフレットなどで公表することが望まれます。
これは義務ではありませんが、しっかりと明記している結婚相談所は信頼できます。
逆に一切の記載がないようであれば、入会は控えたほうがいいでしょう。
ホームページ上に載ってない情報を確認する
資料請求をおすすめする理由は、ホームページに記載されていない情報を確認するためです。
しっかりとメリット・デメリットを見極めたうえで結婚相談所を選ぶようにしましょう。
結婚相談所でトラブルに遭ってしまった場合の対処法
万が一何らかのトラブルに遭遇した場合、どのように対処すればよいのでしょうか?
ここからは、結婚相談所で万が一トラブルに巻き込まれた際の対処法について、解説していきます。
クーリングオフ制度の利用
クーリングオフの期間は、契約書面交付から8日間です。
契約者が契約を交わした時に支払った入会金は全額返済、契約時点にさかのぼって契約をなかったことにできます。
結婚相談所のクーリングオフ期間
平成16年1月より結婚相談所も特定商取引法の対象業種になりました。
5万円を超える入会金(月会費等も含む)を支払った場合がクーリングオフの対象になります。
結婚相談所の場合、契約書を交わした日から数えて8日以内であれば無条件で契約の解除ができます。
- 「結婚したい!」という勢いで契約を交わしたものの、家に帰って冷静に考ると料金が高額だった。
- 「入会すれば必ず結婚できます!」など、誇張した宣伝文句だった。
- 「5名様限定プラン」という触れ込みに乗せられて、なかば強引に入会させられた。
優良な結婚相談所であれば、誇張した宣伝や強引な勧誘などはありません。
このようなときはクーリングオフを考えましょう。
クーリングオフの仕方
クーリングオフは書面で行なうことが法律で定められています。
結婚相談所とのトラブルを避けるため、書面による証拠を残す必要があるからです。
もっとも簡単な方法は、契約受領後8日以内に解約したい旨を書いた手紙を投函する方法です。
その際は内容証明郵便など「クーリングオフ期間内に意思表示をした」ということが明確になる発送方法を利用しましょう。
クーリングオフ後の注意点
優良な結婚相談所であれば、クーリングオフ受領後すぐに返金、個人情報の破棄などの手続きが行われます。
口約束で「言った、言わない」にならないよう、確実に証拠が残る内容証明郵便などの方法で対応しましょう。
結婚相談所からの、明らかな妨害行為によってクーリングオフ期間が過ぎてしまった場合でも、それを証明できればクーリングオフは有効となります。
相談窓口(消費生活センター・国民生活センター)の利用
これらの機関は、一般消費者である会員が結婚相談所で不利益を被ったときの相談窓口として機能しています。
相談窓口を利用する手続きについては、それぞれのホームページに記載があります。
まとめ
今回の記事では、結婚相談所で発生する可能性のあるトラブルの例と、その解決法についてご紹介しました。
結婚相談所は人と人とのやりとりで活動する場所なので、どうしても何らかのトラブルは発生します。
「何がなんでも結婚したい!」という勢いもときには必要ですが、トラブルを未然に防ぐためには冷静な判断が必要です。
万が一トラブルに遭った場合も、法律のプロである弁護士や相談ができる第三者機関を利用して、絶対に諦めないことが大切です。
【参考記事】安全に婚活を進めるなら大手結婚相談所がおすすめ▽


